2025年6月15日 (日) 9:28
着物の着付けを始めた理由
私の趣味は、着物の着付けと和裁だ。 成人式の振袖も、自分で着た。 私が着物の着付けを始めたきっかけは、 アニメや音楽の影響だ。 甲賀忍法帖というアニメの主題歌を担当した陰陽座というバンドが好きで、 女性ボーカルの美しい着物姿を見て、 着物を着てみたいと思うようになった。 しかし、着物の着付けには、お金がかかる。 貧乏学生だった私には、着付け代を払えるほどの経済的余裕がなかった。 …着付け代が払えないのなら、独学で着付けを学んで、自分で着ればいい。 今の時代は、YouTube等で、手軽に着付けが学べる時代だ。 見よう見まねで、着付けを覚え、 自分好みのアレンジを加えたり、 和裁や平安装束にまで手を出すほど、着物の世界にどハマりした。 着物のアンティークショップでは、 昭和初期に作られた着物が、数千円で販売されていることが多い。 昔の女性は身長が低かったから、今時の女性は、昭和の着物を着こなせない。 ゆえに、アンティーク着物は価値が低い。 私は、身長が148cmなので、 アンティーク着物でも、問題なく着こなせる。 ゆえに、数千円で、アンティーク着物を仕入れ、 自分好みのアレンジを加えながら、着物ファッションを楽しんでいる。 成人式の振袖も、帯+着物のセットで、15000円で仕入れた。 私が好きなのは、和洋折衷な着こなしだ。 着物をベースに、チョーカーやハイヒールなど、 モード系の小物を組み合わせて着る着方が好き。 着付け師に着せてもらう場合、 自分でお直しができないことを前提に着せられる。 着崩れしないように、詰め物をしたり、 帯をキツく絞められて、ご馳走が食べられなくなったり… その結果、着物は、不便なものだと思われがちだ。 しかし、自分好みの着付けを研究することで、いくらでも快適な衣類になる。 たまーに、アレンジを加えた着付けは、 伝統的じゃないと批判されることがあるが、 大正時代は、和洋折衷なファッションが流行していた。 私のアレンジも、大正時代のファッションの影響を受けている。 和装文化と洋装文化が、いい感じに同居していた大正時代は、 歴史的に、最もおしゃれな時代だったと私は思う。 着物は、日本人女性の美しさを、引き立てる最高の装束だ。 今日のサムネの写真は、振袖の写真だが、 我ながら、お人形にも匹敵するほどの可愛さだと思っている笑 着物は、外見のみならず、着るだけで、所作を磨くこともできる。 せっかく着物を着ていても、所作がガサツになれば、 品がないだけでなく、着崩れしてしまう。 水戸黄門の助さん格さんを演じた俳優は、 とても所作が綺麗だ。 姿勢が良く、歩いているだけで様になる。 最近は、整形やメイク等、手軽に手に入る美に重きをおかれる風潮にあるが、 所作を極めることで、見た目の美しさだけでなく、 内面の美しさをも演出することができる。 少なくとも私は、着物の着付けを始めたことで、 所作を意識するようになり、外見だけでなく、内面までも美しくなったと思う。 これからも、私なりの着物ファッションを楽しみたい。