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かな/Listenさんのブログ

2026年9月12日 (土) 0:08

指導哲学と深められた考察(建築の比喩・古典の価値)

* 楽譜と表現のアプローチ(建築の比喩)
 楽譜はまさに「設計図」。 設計図を無視して気分や感覚だけで歌うのは、構造計算を無視して家を建てるようなものであり危険である。
 現代人が作曲家本人の「たった一つの絶対的な正解」を聞き出すことは不可能だが、歴史や理論を学べば「スタンダードとされる正解ゾーン(建築基準法のような枠組み)」が見えてくる。 この正解ゾーンから外れない範囲であれば、同じ高い音ひとつをとっても 「歓喜で笑っているのか、それとも驚き恐れているのか」 あるいは表現の膨らませ方を「朝顔のように直前で膨らませるのか、段階を踏むのか」 といった、内装や彩りを選ぶような自由なアイデアを演奏者が試してよい。

 * 「古典(クラシック)を今学ぶ意味」の考察
 「そんな古いものを教えてどうするの?」という疑問は、 「令和生まれの子どもに昭和歌謡を教えてどうするの?」 と言っているようなものである。
 クラシックの語源は、古代ローマの最高額の納税者(第一級の市民)を指す言葉から転じて 「最高水準の・一流の(Classicus)」を意味する。
 単なる古い時代の骨董品ではなく、人類が磨き上げてきた 「感動を生み出す設計美の最高峰システム」だからこそ、 現代の私たちにとっても学ぶ価値があり、すべての表現の基礎となる。